ブドリ|放射能汚染に負けない生活技術を学ぶ!  

飲食物からの「放射線被ばく」を知ろう!


「ベクレル表示された放射能
汚染食物」・・・・食べると
「被ばく」はどれくらい?

「ベクレル」から「シーベルト」に変換して学んでみよう!

■福島第1原子力発電所の事故による放射線量の目安として、独立行政法人放射線医学総合研究所(NIRS)から発表された資料です。 これは「ヨウ素131の場合」で例えば、300ベクレル/リットルの水を1日に2リットルづつ、1ヶ月間飲み続けた場合は、人体には何ミリシーベルトの被ばくになるのか?を表しています。
  その計算方法を説明します。

ベクレルからシーベルトヘの変換は、次の計算式で変換し推定することができます。

受ける放射線量(マイクロシーベルト)
=実効線量係数×放射能濃度(ベクレル/kg)×飲食した量(kg)

■左図の「①:水」の項目の 0.4mSv という値をやってみましょう。
ヨウ素131の実効線量係数は成人の場合 0.022 ですから、
1リットル(=1kg)の水に、ヨウ素131が 300ベクレル入っていたと仮定し、 その水を成人が1日 2リットル、30日間飲んだ場合、水に含まれた放射性物質から受ける放射線量は以下のとおりになります。

ヨウ素131の実効線量係数 0.022×300(ベクレル/kg)×2kg×30(日分) =396(マイクロシーベルト)=0.396(ミリシーベルト)

■(左図をクリックすると「放射線被ばくの早見図」が開きます。)

一般公衆の年間線量限度(ICRP勧告)は、1ミリシーベルト(1000マイクロシーベルト)となっていますね。 例えば、水だけでもこの値です。放射線汚染された食物を、食べた分だけ足し算したら大変な値になってしまいますね。 飲食物からの放射線が人に対して、どれくらいのリスクを与えているのか理解できましたか?

■では、セシウム137 の場合はどうでしょう。

セシウム137 の実効線量係数は0.013( 1.3×10-8 Sv/Bq)ですから、 セシウム137 を 1リットル(=1kg)あたり 300ベクレル含む水を、成人が1日 2リットル、30日間飲んだ場合、水に含まれた放射性物質から受ける放射線量は以下のとおりになります。
セシウム137の実効線量係数 0.013×300(ベクレル/kg)×2kg×30(日分) =234(マイクロシーベルト)=0.234(ミリシーベルト)

■さらに、放射線の「半減期」の違いを 良く理解しなければいけません!

ヨウ素131(I-131)の半減期は 8.04日
セシウム137(Cs-137) の半減期は 30.0年

重要「実効線量係数」「半減期」などについて
もっと詳しく知りたい人は、下記のサイトを見てごらん。
     ・実効線量係数と半減期(表)
     ・緊急被ばく医療ポケットブック