「ベクレル」と 「シーベルト」 について学ぶ!
「ベクレル」と「シーベルト」
って、どう違うんだ?
「ベクレル」と「シーベルト」って何のこと?
放射線や放射能に関する言葉に「ベクレル」とか「シーベルト」ってあるけど、どうもわかりづらいね。先ずこの基礎用語
を、正しく理解しよう。
「ベクレル(Bq)」とは、放射能の強さを「1秒問に崩壊する原子の数」で
表したもの。
単位をベクレル(Bq)と表記します。
1秒間に1個の原子核が崩壊すると1ベクレル(Bq)になります。
崩壊するときに出る放射線の種類やエネルギーの大きさには関係がありません。
放射能の強さ(Bq)は、放射性物質の量を表すために用いられます。
ベクレルの単位名はウランから放射線が出ることを発見して1903年にノーベル物理学賞を受賞した
フランス人物理学者アンリ・ベクレル(Antoine Henri Becquerel)の名前にちなむものです。
「シーベルト」とは、ヒトが放射線を受けた影響を表すもの。
ヒトが放射線を受けることを「被ばく」といいます。
人体の外部から放射線を受ければ「外部被ばく」、
呼吸や食物を通じて体内に取り込まれた放射性物質からの放射線を受ければ「内部被ばく」になります。
被ばくによる影響を評価する場合は、先ず、放射線が当たる臓器などの組織が1kgあたりに吸収する放射線のエネルギーを計算します。
この値の単位をグレイ(Gy)といいます。
さらに放射線の種類ごと、放射線が当たる人体の組織ごとに定められた係数を掛けるなど計算し、最終的に
ヒトの全身への影響の評価値(実行線量)として表したもので、
単位をシーベルト(Sv)といいます。
シーベルトは放射線防護のことで功績があったスウェーデンの科学者の名前にちなむものです。
それでは、次は「ベクレル(Bq)」について学習をしましょう!